絶望と悲哀を抱き、全豪1位へと昇りつめた「Polaris」メタルコアの光

  • ホーム
  • 絶望と悲哀を抱き、全豪1位へと昇りつめた「Polaris」メタルコアの光
絶望と悲哀を抱き、全豪1位へと昇りつめた「Polaris」メタルコアの光
目次

👊 まずはこの曲🔥

シドニーの地下から芽生えた衝動 — 結成と初期EP「Dichotomy」

高校のバンドバトルから始まった必然の出会い

2012年、ドラマーのDaniel FurnariとギタリストのJake Steinhauserが高校のバンドコンテストで出会ったことからPolarisの物語は幕を開けた。オルタナティヴやメタルへの共通の傾倒から集まったメンバーは、DIY精神で楽曲制作に着手する。初期はボーカルの交代や編成の模索が続いたが、ヘヴィネスの中に繊細なメロディを潜ませる独自の美学は既に芽生えていた。

15歳の神童ギタリストRyan Siewの加入と「Dichotomy」の衝撃

2013年11月、当時わずか15歳だったギタリストRyan Siewが加入。彼の超人的なテクニックとソングライティングセンスはバンドに劇的な進化をもたらした。直後に自主リリースされたデビューEP「Dichotomy」(2013年)は、プログレッシブ・メタルコアとしての洗練された骨格を提示し、コアなリスナーの間で大きな話題となった。

豪州シーンへの宣戦布告 — 2nd EP「The Guilt & the Grief」

チャートインを果たした飛躍のステップ

Ryan加入後初のシングル「Unfamiliar」(2015年)のリリースを経て、バンドは2nd EP「The Guilt & the Grief」(2016年)を発表。自主制作でありながら全豪ARIAチャートで34位にランクインし、彼らの名は瞬く間に豪州のエクストリーム・ミュージックシーン全体へ浸透した。

叙情性とテクニカルさの融合 — 暗闇に差し込む光

テクニカルなリフワークとJamie Hailsの悲痛な咆哮、そしてJake Steinhauserのエモーショナルなクリーンボーカルの対比が結晶化。不安や葛藤といった内省的なテーマを叫ぶ歌詞世界は、傷を抱える若者たちのアンセムとして深く響き渡っていった。

世界へと届いた悲痛な咆哮 — 1stアルバム「The Mortal Coil」

SharpTone Recordsとの契約と世界規模へのリーチ

Resist Recordsおよび名門SharpTone Recordsとの契約を果たし、2017年11月に待望の1stフルアルバム「The Mortal Coil」をリリース。ARIA Music Awardsの「Best Hard Rock or Heavy Metal Album」にノミネートされるなど、批評家筋からも絶大な賛辞を浴びた。

名盤「The Mortal Coil」が描く不可避の苦悩

代表曲「The Remedy」に象徴されるように、疾走感あふれるリズム隊と繊細なギター旋律が静と動を描き出す。人間が逃れられない精神的葛藤や死生観(Mortal Coil=不完全な肉体・浮世の苦しみ)をテーマにした本作は、世界中のメタルコア・フリークの心を掴んで離さない名盤となった。

不穏な暗闇と進化の結実 — 2ndアルバム「The Death of Me」

全豪3位を記録したダーク&重厚なサウンドアプローチ

2020年2月、2ndフルアルバム「The Death of Me」を発表。全豪チャート初登場3位を記録し、2作連続でARIAアワードにノミネートされる偉業を達成。前作以上のへヴィネスと電子音を巧みに織り交ぜたサウンドは、バンドの成熟を強く印象づけた。

鬱屈した時代に寄り添うメンタルヘルスのリアル

「Masochist」をはじめとする収録楽曲では、自己嫌悪やうつ病、自己破壊的な心理が容赦なく描写されている。パンデミックという未曾有の孤独の中で、彼らの奏でる「影」の音楽は、皮肉にも世界中のリスナーにとって最大の救い(光)となった。

突然の悲劇と永遠の誓い — 3rdアルバム「Fatalism」と全豪1位

盟友Ryan Siewの急逝と残されたラストメッセージ

3rdアルバム「Fatalism」のリリースを目前に控えた2023年6月19日、リードギタリストのRyan Siewが26歳という若さで帰らぬ人となる。深い悲しみに包まれたメンバーだったが、遺族との対話を経て「Ryanと共に作り上げた最後の作品を世界に届ける」ことを決意する。

https://www.youtube.com/@ryansiew1/videos

遺志を継いだ傑作「Fatalism」が打ち立てた全豪1位の金字塔

2023年9月にリリースされた「Fatalism」は、バンド史上初となる全豪ARIAアルバムチャート1位を獲得。Ryanが生前遺した最後のリフとメロディは、死を受け入れる運命論(Fatalism)を超え、残された者たちが生き抜くための圧倒的な意志として響き渡った。

絶望のその先へ — 最新シングル「WITHOUT YOU」と前進するPolaris

暗闇の中に灯る光 — 新曲「WITHOUT YOU」に込められた祈り

追悼ツアーや大規模フェス出演を経て、2026年9月に突如リリースされた最新シングル「WITHOUT YOU」。"The Dark Grows Near Without You Here"というメッセージとともに提示されたこの楽曲は、失った存在への哀歌でありながら、未来へ踏み出す強い覚悟に満ちている。

止まらない歩み、そして果てしなきヘヴィネスの冒険へ

結成から現在に至るまで、Polarisは絶望や喪失といった過酷な現実を常に旋律へと昇華してきた。ルールのなくなった新時代において、さらなる新境地を目指す彼らの音の旅は、これからも世界中のロックファンの心を震わせ続けるはずだ。

引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Polaris_(Australian_band)

en.wikipedia.org